みやびの想い(仮)

思ったことを素直に。

久々の大病院

昨夜から憂鬱で仕方がなかった。

もっといえば、MRIにあの白い影が映ってから。

本当に憂鬱で憂鬱でしかなかった朝がやってきた。

大病院に行く日である。

この日に行くと決めたのは9/21のことだった。

整形外科で紹介状を書いてもらった日だ。

帰り道に初診予約専用ダイヤルに電話し、初診の予約を取り付けたのだ。

二回目の子宮筋腫核出手術をした病院に本来は行くべきだということは頭では理解していた。

だが、「三回目は全摘ね」と笑いながら言った主治医にはもう会いたくない。

一回目の子宮筋腫核出手術をしてもらった病院もすぐに切ることを勧め、他の話はほとんどしてくれなかった。

両方の病院には行きたくなくて、他の病院への紹介状を無理やり書いてもらったのだ。

先々週、痛みが不安で診てもらった近所の婦人科は「普通はカルテがあるところに行くんだよ。診てくれるかねぇ。突っ返されるかもしれないねぇ」と言っていた。

それならそれで仕方ない。

今日行く大病院はとても新しい病院で、自宅からも近く、環境としては完璧だった。

でも、紹介状を書いてもらった後でネットでいろいろ調べると、もう一つ割と近い病院の方が手術件数は多いし、ネットの文面に温かみが感じられるし、選択を誤ったか、とも思ったがもう遅かった。

私はその一番近い大病院へ重たい足を向けた。

ただ、「初診の予約の約束を守るため」に。

 

大病院ならではのシステム化された受付や番号管理の帳票、診察中のモニターなどなどがいろんなことを思い出させた。

問診票をうまく書けず、相当の時間がかかってしまった。

ネットで用意させてくれれば、書いて持参したのに。

少し早く到着していてよかった。

ほぼ待つことなく予約時刻からずれずに呼ばれた。

すごい、すごすぎる。

予想に反して女医だった。

私の話をほとんど聞かずに問診票の内容だけで話し始めた。

卵巣嚢腫ってことだけど・・二回子宮筋腫の手術して、癒着もあるし、個人的には手術しないで薬でなんとか散らす方法でいきたいな」

おお!いいではないか!!

私は何としても手術だけは避けたかったのだ。

これで私はまた安心してしまって、頭の中が真っ白になってしまった。

そのあと台に座った。

今日はかなり痛く感じた。

やはり女医の方が痛いような気がする。

先々週の近所の婦人科でも言ってくれたがお腹は「やわらかいねぇ」ということだった。

診察しながらの「うーん・・」と唸るような声やため息は聞こえなかったのでそこは少し安心できた。

診察の結果、卵巣は4センチくらいらしい。

持ってきたMRIの画像も見ながら話を聞いていると、そんなに重症ではなさそうで、この大きさなら別に何もしなくていい、ただ、経過観察は必要、ということだった。

私はとにかく手術になるのが嫌で知らずに過ごそうとしていた。

自覚症状がないならそれでいいと思うことにしていたのだ。

だから検診なんて絶対に行くもんか、と思って放置してきた。

が、「筋腫ができやすい人ってやっぱりいるみたいなのよ。で、あなたにもまだ2センチだけどまたできてるのね。閉経前にこれがめちゃくちゃ大きくなっていると出血がとにかく止まらなくなることもあるの。そうなって夜中に救急車で運ばれて少ない医師で癒着しまくってるお腹を緊急手術することを考えてごらんなさい。わかるわよね?そうならないように、ちゃんと定期的に通って大きくなりすぎる前に処置していれば防げるから」と言われたのだ。

これはさすがに響いた。

医師がいない状況で緊急手術になるのがいかに怖いことか。

私の二回目の手術で合併症を発症したときがそうだった。

ゴールデンウイークで医師が少なかったのだ。

直接聞いてはいないが、どうやらお休みの医師を呼び出した?とかだったようだ。

それがもしも本当なら、入院中のあの都内の大学病院ですらそんな状態。

今の状況で家で、この近辺でそれが起きたら・・・

私も当然相当危険な状態だが、手術を執刀した当直の医師が気の毒にもなる。

 

これで私は定期的に婦人科に行くことに決めた。

私の意思を変えたこの女医はうまいな、と思った。

 

そう思っていたら、腹筋に力を入れたら傷口が裂けそうなくらい痛いんだが大丈夫か、と聞くのをすっかり忘れていた。

本当にしまった、と外の待合で後悔した。

が、更年期か、は聞けた。

「考えにくいね」

ダラダラ続く微熱や痛みは「もしかしたら大きな病気の前ぶれってこともあるかもしれないけど、今の状態…これっていう症状がなければ何もできないよ。今のところは不定愁訴ってやつだろうね」とのこと。

子宮内膜症も「そう思える症状がないのよね」とのことだった。

結局、薬も処方されず、経過観察する街の婦人科へ紹介状を書いてもらって終わったのだ。

 

ひとまず、手術をすぐに考えなくてよい、というのは朗報の中の朗報だった。

夫も喜んでくれた。

気分が少し軽くなった。

相変わらず体は少し痛い。

胃のあたりが重たい気がするが、何とか我慢できる。

帰りに鍼灸院にも行って温めてもらった。

帰っても微熱はなかった。

やはりあの職場がストレスなのだ。

仕事は本当に適当にやろう。

でないとあの仕事に潰される。

 

考え方も変えていかなければ。

生まれ変わったような気持ちになった一日だった。

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