台風一過
起きたら快晴だった。
気になっていた、昨夜川になっていた道路は乾いていた。
昨日のは夢だったのか?
夫と二人で見たあの大量の水は幻だったのだろうか。
そう思えるくらい道は乾いていた。
恐る恐る倉庫のドアを開けた夫は、倉庫の中にもほとんど水がなくて驚いたという。
倉庫の中の水を塵取りとほうきでかき出して、一日中扇風機をまわして換気をしたつもり。
中の片付けも一緒にして、夫は「棚卸ができた」と考え方を前向きにしたようだ。
私も思わぬ発見があった。
古いもの、懐かしいものがいろいろ出てきたし、もうないと諦めていたものが見つかった。
結局、それらがなくても生活できているのだから、捨ててしまえばいいのに、簡単に手放すことができない。
でも、この家で過ごすのももう限界に近い。
片付けて引っ越すためにはいろいろと手放していかなければ。
これから本腰を入れて片付けよう。
それもすべて引っ越しのためだ。
そう決めた、台風一過の一日だった。
日本各地では多くの被害が見られて、覚えきれないくらいだ。
早く水が引きますように。
祈りつつ、おやすみなさい。