酸素吸入の辛さ

新型コロナウイルスの不安に怯える今日この頃。

若い方でも酸素吸入をされている方もいるようだ。

人工呼吸器となると重篤だが、酸素吸入でもよい状態とは言えないだろう。

私もかつて入院中に酸素吸入のお世話になった。

黒いボンベが枕元にある日々を過ごしたのだ。

その辛さを、昼休み新型コロナウイルスの話題になったときに少し話した。

そうするとやはりウンザリという顔をされた。

私の入院中のしんどい話を聞くのはもう嫌、といった表情だった。

話すのは今日で2回目だった。

前回は先日、肺に水が溜まったときの話をした。

肺炎で息が苦しいというのはどんな気分だろう、というので私が体験した、肺に水が溜まったときの話をしたらウンザリされたのだ。

息を吸いたくても吸えない、深呼吸ができない、呼吸が浅くて常に息切れがする感じだ、ということを話しただけなのだけど。

今日もその息が苦しい結果、酸素吸入を鼻に酸素を入れて吸うのが想像以上に苦痛だという話をしただけなのだが、言わない方が良かったようだ。

私だって、以前は鼻にチューブを入れられたり、そこから酸素を吸うだけなんて辛いわけがない、と思っていた。

それが想像以上に辛いのだ。

あの酸素吸入がなくなっただけでかなり楽になったものだ。

指につけられる酸素濃度を測る装置も厄介だった。

もう何もかも管理されて束縛されているようで、精神的にもまいった。

何日か続いたのでかなりしんどかった。

あんな思いは二度とごめんだ。

だが、現在進行形で苦しんでいらっしゃる方がたくさんおられる。

新型コロナウイルスだけでなく、さまざまな症状で似たような環境におられる方は多いだろう。

自分の呼吸だけで酸素が取り込めて呼吸できていることは、当たり前のようでとてもありがたいことなのだ。

それを噛み締めつつ、文句を言いたいことも我慢して感謝して寝よう。

おやすみなさい。