献血の呼びかけ
ご自身の病のこともあり、この新型コロナウイルスの感染拡大のご時世、献血する方が減っていることを憂いているようだ。
かくいう私は以前の合併症発症時に輸血を受けているので、もう献血はできない。
献血は好きで、唯一できるボランティアだと考えて、貧血気味の私だができるときにはやっていた。
だいたい成分献血にはなってしまっていたが。
でももうそれもできない。
だが、私は誰かの献血によって助かった人間の一人だ。
苦しいときに「輸血しましょう」と言われて、かなり拒絶した。
献血できなくなるのが嫌だったし、しなくても絶対に元気になってやる、と思っていた。
が、看護師も主治医も頑なに輸血を勧めてきた。
私は拒んだ。
言われるだろうと予想したとおり、「拒絶する理由は宗教か何か?」と聞かれた。
そうではなかった。
ただ、しなくても大丈夫だ、と自分では思えたのだ。
結局800mlの輸血をしてもらった。
それによって助かったのだと今は感謝している。
千葉と神奈川から来た血液だと聞かされた。
それだけだったが、献血してくださった方のことを思うと涙が出た。
ありがたかった。
私の中にその方々の思いは今も流れている感じがしている。
私の献血した何かも誰かの役に立っていただろうか。
私のように献血したくてもできない人間がいる。
出来る方はご自身の体調が許す限り、献血をしていただけたら、と思う。
まだあと一日働かねば。
明日のために、おやすみなさい。