「カワイイ」が苦手
私の辞書には「かわいい」という文字はないことはないが、一番後ろの方に追いやられている。
「かわいい」というのが苦手だ。
私がかわいいと思うものはこの世に数少ない。
飼っているペットたち、夫、姪っ子甥っ子たち。
服とかグッズに対してかわいいと思うことはほとんどない。
しょうがない、私の感覚はそうなのだ。
なのに職場のおばさま方は何か見せれば「カワイイ〜!」「カワイイね〜」などとキャピキャピはしゃいだりする。
まるで女子高生だと言わんばかりに。
私としては反吐が出そうだ。
毎朝毎朝、買ってきたものを見せては「カワイイ〜」「でしょ〜カワイイでしょ❤️」この会話が行われる。
半分嘘くさくて、半分乙女になりきっているのが嫌だ。
私は見せられたものを絶対に「かわいい」と評価しない。
「おいしそうですね」「機能的ですね」「色がいいですね」そんな言い方しかしない。
「カワイイ」というのは、語彙が少ないのかもしれない。
とりあえず「カワイイ」と言っておけば間違いない、という暗黙の了解があるのだろう。
そこに私はさらに違和感を覚える。
「カワイイ」と言っている人は、もしかしたら「かわいい」と感じてはいないが社交辞令で言っているのではないかと思うのだ。
そういう嘘くさいところがまた私を嫌な気持ちにさせる。
ますます「カワイイ」が嫌いになっていくのだ。
またあと何時間かしたら「カワイイ」の嵐の場所に行かなければならない。
嫌なこった。
おやすみなさい。